大垣宣言
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 この二十世紀末<1996年>に日本で初めて大垣の地にポスター美術館の設立を宣言する。ポスターが万人に分かつことができる芸術であることを、ポーランドが1966年、第1回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレを開催することで示した。そして、1968年には世界最初のポスター美術館をヴィラヌフ宮殿の一郭に創設し、ポーランドは今日まで世界のポスター界をリードしてきた。日本のポスターは初めて、ポーランドから評価されたことによって、その後、国際的にも評価を受けることとなった。ポーランドが果たしてきた役割を讃えると共に、日本が世界から期待されていることを考えると日本にも早くポスター美術館を創設する必要があった。

 バウハウス以降のモダンデザインが果たした役割は否定できないが、それが今日では行き詰まり、21世紀を前にして新しいデザイン思考が求められている。それはデザイン・ルネサンスとも呼ばれるもので、グラフィックデザインにおいては、視覚言語における国際様式の確立が求められている。これは偉大なデザイン評論家であった勝見勝の願いでもある。

 ポスター美術館は、ポスターの収集・展示・保存を通して、視覚言語における国際様式の確立に貢献できるものと信じている。そして、大垣の地から明晰なビジュアル・コミュニケーションを世界へ発信したいと考えている。

 世界のグラフィックデザイナー、グラフィック・アーティスト達に、この大垣の地へポスターを送り続けることを要請したい。我々はそのために、国際招待ポスター展や国別のポスター展、個展等を計画している。
我々はポスターを通じて世界平和を希求し、希望に満ちた文化都市を創造するために、この大垣の地に、日本国際ポスター美術館の設立を宣言する。


1996年4月1日

日本国際ポスター美術館設立準備委員会代表
土屋 斉(大垣共立銀行名誉会長)
大迫輝通(岐阜経済大学教授)
松浦 昇(金沢大学教授)