•編集後記(Japanese)
日本国際ポスター美術館ディレクター 金沢大学名誉教授 松浦 昇
•Editor’s Postscript(English)
Noboru Matsuura / Professor Emeritus, Kanazawa University / Director of Art, Ogaki Poster Museum, Japan
•オープニングパーティ / Opening party

 

編集後記

 幾多の困難を乗り越えて継続してきたワルシャワ国際ポスタービエンナーレは、今年で第25回、50周年を迎えた。ただ、どうして内容が今までと違うのか、理解できなかった。だから、第25回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレのオープニングには参加できなかった。ビエンナーレを創始した、ユゼフ・ムロシュチャクやヘンリク・トマシェフスキの思いは、どこへいったのか、時代の流れということでは、説明がつかない。また、ポスター王国・ポーランドの威信は、どこへいったのか。ポーランドを支援してきた者にとって、大変、残念である。
 ところで、大垣国際招待ポスター展は、第10回を迎え、日本国際ポスター美術館は、設立20周年を迎えた。招待展は、ポスターコンクールとは違い、今までの実績を踏まえ、優れたデザイナーの視覚言語の形成過程を見ることが出来る。日本国際ポスター美術館は、『大垣宣言』の中で、視覚言語の国際様式の確立に貢献することを謳っているが、第10回を迎え、それらを具体的に提示する段階にきているかもしれない。ただ、絵文字(ピクトグラム)をイメージすると誤解が生じる。ポスターを通しての視覚言語とは何か?について、これから、国際的に議論を深めたい。その場を、日本国際ポスター美術館は、作っていきたい。そして、いずれ国連のユネスコで議論し、具体的にそれを世界に提示し、人類はどこへいくのか?という問いに応えたい。

日本国際ポスター美術館ディレクター
金沢大学名誉教授
松浦 昇